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2013年3月

2013年3月28日 (木)

黄砂の季節はそろそろ終わりかな?

PM:パティキュレート・マター(微小粒子状物質)。

日本でPMが問題になったのは主にディーゼルエンジンの排気ガスでした。90年代に先ずディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物:NO、NO2)の規制が東名阪で始まったのですが(NOxは酸性雨の原因ともされています)、ここで問題を投げかけたのが石原・前都知事。ビーカーかフラスコか忘れましたが、ススをこれ見よがしにしたのはインパクトがありました(※ススは目に見えますが、PMは見えません)。

ただ、国の規制と都条例で網のかけ方が異なっており、国の規制は東名阪で指定された地域に使用の本拠を置く車に対し一定の年数で代替えさせるものでしたが、都条例では規制をクリアしていない車は都内に入ってくるなというものでした。トラックの主なユーザー層である運送業者さん達が「この車はいったい何時まで乗れるの?」と混乱したことも確かです。

NOxとPMはトレードオフの関係にあり、片一方を減らすともう一方の排出が増えてしまうという根本的な問題を抱えています。燃料を高温で燃焼させるとPMは減るのですが、NOxの排出量が増えてしまうといった具合です。

対策として、1000気圧を超える高圧で燃料を噴射、きめ細かな燃焼制御を行なう新型エンジンが投入されました。PMについては排気ガスに含まれるPMを捕集するフィルターが装着されました。尿素水を排気ガス中に噴射してNOxを還元する尿素触媒システムも広まっています。これらの開発費は数百億円にも上り、トラックメーカーの経営に重くのし掛かっています。

それとは別に製油業界では軽油のサルファフリー化(脱硫)も行なわれ、以前に比べて硫黄酸化物の発生が抑制されています。

という訳で、強引に進んだ面もあるのですが、首都圏の空気がきれいになったのも確かです。以前は一日都内に出かけると鼻の中がススで真っ黒になったものですが、最近ではそういうことはありません。

石見地方だと三隅町に石炭火力発電所がありますけど、最近問題になっているのは中国の大気汚染に由来するものでしょう。自然の浄化能力を超えてしまっていると思われます。

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2013年3月11日 (月)

あれから2年

レスキューハンマー
レスキューハンマー。カー用品で普通に入手可能。千数百円くらいの値段。

上部左の尖った箇所でサイドウィンドウ(※フロントガラスは合わせガラスで割れにくい)を壊す工具。衝突事故でボディが歪んでドアが開かなくなった場合にも有効。シートベルトを切る刃も内蔵されています。

↓使い方は下記のサイトに詳しく書いてあります。

運転中に津波・洪水……ハンマーなしで脱出できるか
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/po-20130307-8738/1.htm

PRESIDENT Online 最新号表紙 プレジデントオンライン

大地震の巨大津波対策 車で避難する場合には必ず窓を全開に
http://news.nifty.com/cs/item/detail/postseven-20130310-175560/1.htm

サイドウィンドウを破ると、そこから浸水するため、窓からの脱出は難しいそうです。車内に一旦水を引き込んで車内外の水圧差が低くなってからドアを開け脱出するとのことで、実際に水没した際、そこまで冷静になれるものか自分的には不安です。

2年前の東日本大震災でライトの点いた車が津波に流されていくのを見て愕然となったのですが、買ったのはつい最近です。

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