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2012年7月10日 (火)

日本標準の「伝説」シリーズについて

「まんが日本昔ばなし」のクレジットを調べたことがあるが(1200話ほど。約8割)、出典元の多くは未来社、角川書店、日本標準、偕成社が当時出していた民話集だった。このうち未来社と偕成社の分についてはオンデマンド版で(割高だけど)現在も入手可能だ。角川書店のは復刊されていないはずだが、図書館、少なくともその都道府県立の図書館に行けば所蔵されている。

で、日本標準なのだけど、「○○のむかし話」「○○の伝説」(※○○には各都道府県が入ります)と二つのシリーズがあって、むかし話シリーズは「読みがたり ○○のむかし話」シリーズとして復刊されている(※復刊の際、改訂された箇所もあるかと)。

実は以前、メールで日本標準に「○○の伝説」シリーズは復刊予定はないのか訊いたことがある。残念ながら予定は無いという回答だった。

日本標準の「○○の伝説」シリーズはなぜか国立国会図書館(国際こども図書館)でも所蔵されていないものが多い(汚損したのかもしれない)。で、調べてみると、大阪府立中央図書館・国際児童文学館でその多くが所蔵されていた。

なので、「まんが日本昔ばなし」や昔話、伝説の類が好きな人で関西にお住まいの人は大阪府立中央図書館・国際児童文学館に足を運んでみる価値はあるはずだ。本自体は小学校中学年くらいから読める。

自分は「島根の伝説」しか読んでいないけど、「島根の伝説」は「島根のむかし話」と対称的に暗い内容だった。メデタシメデタシの話ですら、どこか陰がある。全てではないが理不尽な伝説も多かった。それで、大人になった今でも強烈に脳裏に焼き付いている。

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