所期の目的とは違うが
横浜市立図書館で「江戸後期諸国産物帳集成 第11巻(因幡・石見・備前・備後・安芸)」(安田健/編, 科学書院, 2001/06)所収の「石見八重葎(むぐら)」と「石見外記」を閲覧する。江戸時代の地誌。物産の一覧という性格の本だが、ちょっと面白い話も収録されていた。「石見外記」の方だが、鷹と蛇が争った話。浜田でも瀬戸ヶ島で稀にアシカを見かけることがあったらしい。絶滅してしまった竹島のアシカだろうか。
上記の本は書籍を写真に撮ったもの。
島根県の支援で活字化されていた。
「角鄣経石見八重葎」(石見地方未刊資料刊行会編, 石見地方未刊資料刊行会, 1999)
散逸原稿まとめ初の活字化
■1999年6月30日(水)■ 石見地方未刊資料刊行会
島根県立図書館などで所蔵。松江市立図書館、出雲市立図書館、益田市立図書館、邑南町立図書館、吉賀町立図書館、島根大学、島根県立大学などに所蔵されているのをWEBOPACで確認。
書写本はあったようだが、自力ではおそらく読めなかったろう。活字化されているだけでもかなり違う。
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コメント
たぬチャンさん、いらっしゃいませ。
猪の解体ですか。まさに民俗学の世界ですね。
私が読んだ石見外記は写真形式で収録されていました。いずれ活字化されるのでしょうか。
石見八重葎が活字化されてなかったら、このブログ存在しないですから。
三宮神社は中学生のとき高佐町まで野球をしにいったときに初めて意識しました。
投稿: 管理人 | 2014年9月10日 (水) 22時18分
「神と肉」原田信男著(平凡社新書)を読んでいたら、引用文献で『石見外記』から「浜田市の三宮神社にも諏訪神社が勧請されていた」とありました。獲物の動物供犠の検証なのだけれど、浜田の周辺村々には、もうその跡を見ることは難しいみたいです。
でも、十年前、猟をする人たちのイノシシの解体を見学したとき、確かに感じたんです。山の中の村でずっと暮らしてきた人たちの中に流れている、アニミズムというか、それこそ「神と肉」の存在を。
『石見外記』の検索で、思わぬ出会いをしました。
新しい図書館で探してみます。ありがとう。
投稿: たぬチャン | 2014年9月 6日 (土) 21時50分