おちゃめ・わたわた

2025年4月20日 (日)

デジタルリマスターされた映像は見易いと感じる――「おちゃめなふたご クレア学院物語」MXテレビ再放送録画分をみる

PowerDVD 23proを購入してインストールする。以前、MXテレビで再放送された「おちゃめなふたご クレア学院物語」を録画したブルーレイを再生してみる。再生はされた。セルビデオには未収録だった予告編も収録されていた。すべてチェックした訳ではないが、最終話まで録画されているようだ。ディスク一枚に26話収録しているので、8倍モードで録画したのだろう。ノートパソコンの15.6インチWXGAのモニターで視聴する分には特に問題ない。テープメディアではないので映像が安定していて観易いと感じる。

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2025年2月22日 (土)

ネロ役は林原めぐみさん――フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ

「フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ」を通して視聴する。ただし、22話と24話は未視聴。フランダースの犬は名劇版があまりにも有名過ぎて、こちらの東京ムービー新社(現トムス)版は陰に隠れてしまった形となっている。映像パッケージは本放送当時発売されたセルビデオのみのようだ。ひょっとするとデジタルリマスターもまだされていないかもしれない。再放送にも恵まれていないようだ。

「おちゃめなふたご」と「わたしとわたし」がヴィヴィッドな作風だったのに対して、この作品、何と略すのか、ぼくパトとでもしようか、抑制されたトーンの展開である。ネロが天に召されるシーンも静かに淡々と描写されている。

名劇版に比べれば半分くらいの話数だろうか。名劇版を見たのもかなり昔なので正確に比較はできないが、あちらはホームドラマ的要素もあったのかなと思う。

隣のヌレットおばさん(名劇ではどういう名前か忘れた)が飼っているアヒルかガチョウか分からないが、哺乳類並みの知性を持つ水鳥が非常に上手く機能していたのだなと思う。ぼくパトではヌレットおばさんの描写はそこまで多くはない。

靴屋のボウマン(名劇ではどういう名前か忘れた)は名劇版よりも悪辣な印象。ただ、ああいう人格だと周囲の村人から疎んじられて信用されないような気もする。

ヤンはガキ大将だが、割といい奴。オリジナルキャラか。フィリップもおそらくオリジナルキャラ。アロアの母の名はイベットだった。島本須美さんが声を当てている。名劇版ではエリーナだったか。

ネロの声を当てているのは林原めぐみさん。アロアは冬馬由美さんが声を当てている。

原作小説は実は中編程度のボリュームに過ぎない。原作のネロは14~15歳くらいだったか。だから、コゼツはアロアとの仲を心配する訳である。名劇版では小学校高学年、ぼくパトのネロは小学校中学年くらいのイメージだろうか。おそらく視聴者に合わせて年齢を引き下げたものと思われる。

原作のネロはいつか自分の描いた絵を同じ重さの銀と同じ値打ちにしてみせると野心を抱いている。対して、アニメのネロはそういった野心は持ち合わせていない。純粋に絵を描くことが好きな素直な少年として描かれている。

ぼくパトのパトラッシュはグレーの毛色の大型犬である。これは実際にベルギーで労役に従事していた犬種を元にしたデザインだそうだ。

テレビアニメとしては作画はハイレベルで、今の若い人が見ても違和感を覚えないのではないか。これも幻の作品と言えなくもない。権利上の障害はなさそうだから、そのうち動画配信サイトなどで視聴可能となるかもしれない。

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2025年2月 9日 (日)

寄宿舎ものの魅力を知る――おちゃめなふたご クレア学院物語

「おちゃめなふたご クレア学院物語」を全話視聴する。両親の意向で全寮制の女子校であるクレア学院に入学することになった双子が当初は反発しつつも、次第に順応して友情を育んでいくお話。教育色が強いというか人によっては説教臭く感じるかもしれない。

パットとイザベルの父であるサリバン氏は弁護士だったか、ジェントルマンもしくはジェントリーといったクラスだろうか。将来、人を使う立場になる層だから上下関係や規律を厳しく叩きこまれる訳である。

原作は最終巻を除いて読んだはずだが、おそらく原作一巻のみのアニメ化と思われる。双子の従妹のアリスンは後に演劇に熱中するようになっていくが、それは描かれていない。グラディスはアニメでは学院の使用人だが原作では生徒だったと記憶している。

昔、どこかのホームページで読んだ(原作の)感想だと、恋愛要素をほとんど絡ませずに少女たちの物語を見事に描いていると評していた。

声優陣も豪華。重要な脇役であるキャサリンはクレヨンしんちゃんのミサエさんである。シェイラはセーラームーンの代役かつちびうさである。

ラクロスというスポーツはこの番組で知った人が多いかもしれない。僕もその一人。空中ホッケーとも称されたりするが、実際にはマウスピースをするなど激しい競技らしい。

本放送当時は新入社員で、週末に工場実習を終えて寮に戻らず(横浜での)自宅に戻ってたまたまテレビをつけたところやっていたのを見た……という流れ。確か馬小屋が火事になる回だった。結構後半である。それから何となく視聴するようになっていった。夏になって関西に出向となって引っ越ししたのだけど、ちょうど夏休み期間中で一気放送をやっていた。それも途中からの視聴だった。

再視聴して、ルイス先生の登場は意外と遅いのだなと思った。歴史担当のケネディ先生と入れ替わりで登場するのだけど、存在感が強いので、もっと前からいるものと思っていた。

本放送は確か土曜日の夕方6時半開始で、巨人戦で延期となることが多かったらしい。全26話と2クール分の話数だけど、放送期間はもっと長くやっていた。当時のアニメ雑誌のコラムによると「放送は終了したのですか?」という問い合わせがあったとのこと。その分、スケジュールの余裕をとることはできたらしい。

数年前にMXテレビで再放送されたのでデジタルリマスターは済ませているものと思われる。DVDなどの映像パッケージ化はされていないが、再放送ないし動画配信サイトでの配信は見込めるのではないか。

「おちゃめなふたご」の次が「わたしとわたし」で双子ものが続いた。もう一作何か双子ものの名作があれば双子三部作と呼ばれたかもしれない。

……この作品で寄宿舎ものの魅力を知り、その流れで後に紺野キタ「ひみつの階段」を手にとることに繋がっていった。

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2025年2月 5日 (水)

セルビデオ未収録回があった――フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ

「フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ」、セルビデオの収録内容とWikipediaの情報を突き合わせると、22話と24話がビデオに収録されていないことが分かった。24話は本放送時の最終話なので、もしかしたら総集編的な回なのかもしれないが、22話はネロが生計の手段を失うエピソードと思われる。全26話なのだが、ビデオには24話分しか収録されていない。Wikipediaによると25話と26話は本放送時は未放映でセルビデオにのみ収録(※一部で再放送された地方局あり)とのこと。

全26話とのことだが、確かセルビデオには一巻あたり二話収録で12巻だったぞと思って確認してみたのだが、そういうことだった。

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2025年1月30日 (木)

長年の懸案事項:幻の作品を鑑賞する――わたしとわたし ふたりのロッテ

「わたしとわたし ふたりのロッテ」を全話視聴する。この作品、本放送後にセルビデオは販売されたものの、LDは発売されなかった。再放送はNHK BSで一度されたきりらしい。DVD化といったデジタルリマスターがなされた形跡もうかがえない。……といった訳で現在では幻の作品と化している。理由は分からない。実写版の映画のDVDは普通に発売されている。噂レベルならネットに書き込まれているが、裏付けがとれないので本当のところは分からない。

平成初期の作品だが、テレビアニメとしてはハイレベルな作画である(※音声はモノラルとのこと)。「おちゃめなふたご」「わたしとわたし」「ぼくのパトラッシュ」の三作は三井不動産の提供によるものだったか。僕も本放送時に見たのはおちゃめのみなので正確には知らない。当時の同人誌によると、三井のお偉いさんの孫娘さんに良質の作品を見せたいというところから始まった企画とのこと。

一応原作も読んでいる。二十数年ぶりに見返してみると、ロッテはまだ10歳なのに家事を完璧にこなしている。小さな主婦さんという愛称は原作にもあったか。またピアニストとしての将来を嘱望されてもいる。原作ではピアノをぎこちなく弾いているとあった。ロッテは完璧すぎるきらいがなきにしもあらずだが、ルイーゼは年頃の女の子らしく描かれている。

本放送当時はまだパソコン通信が主流の時代だった。当時のログを読むと、アニメの時代設定は1940年代で、戦争が起きなかった世界線かもしれないと考察されていたのだったか。パルフィー氏のモデルはマーラーだとか。

著作権が切れるのは20年後くらいらしい。僕はそこまで生きている気がしないので、今回長年の懸案事項を一つ処理できてよかった。20年後には再認知、再評価される流れとなるかもしれない。

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2025年1月18日 (土)

正常に再生されてホッとする

「わたしとわたし ふたりのロッテ」第一話から四話までを鑑賞する。ロッテを見るのは今世紀になってからは初めてだろうか。30年以上前のテープなので劣化していないか不安だったが、わずかな乱れはあったもののほぼ正常に見ることができた。残りのテープも劣化していないといいが。

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