プロレス

2025年4月18日 (金)

同時代を彩ったレスラーたちの記録映像でもある――『三沢タイガー伝説~虎仮面7年の咆哮~』

『三沢タイガー伝説~虎仮面7年の咆哮~』という5枚組のDVDを再視聴する。要するに二代目タイガーマスクの試合を収録したもの。

僕は初代佐山タイガーからプロレスを見始めた口なのだけど、二代目も好きなのである。珍しい部類かもしれない。ちなみに初代はセルビデオ(VHSテープ)は持っていて、DVDでの映像パッケージは持っていない。

若き日の三沢光晴と同時代を彩ったプロレスラーたちの雄姿が記録された映像集でもある。

見ていて思うのが、栗栖正伸のスープレックスが意外と見事なのである。収録された試合ではダブルアーム・スープレックスとサイドスープレックスだったか、おそらくアマレスのキャリアがある人なのではないか。小柄で悪党面だが、悪役レスラーとして重宝されたのかもしれない。

スーパー・ストロング・マシーンは巨漢であった。天龍と上背は同じくらいか。だが、身体の厚みで上回っている。それでいて器用に動けたりする。だが、大成はしなかったような印象はある。新日は層が厚いので埋もれてしまったのかもしれない。身体は大きいので馬場に気に入られてもおかしくはなかったと思うが。全日マットに上がった際は天龍や鶴田をターゲットに定めていたようで、二代目タイガーとの抗争には至らなかった。僕的にはマスクマン対決として見てみたかったのだけど、もしシングルマッチが決行されていたら、当時は体格に勝るマシーンが押す展開となったかもしれない。

テッド・デビアスはかなりの長身である。三沢タイガーも思った程低身長ではないようだが、それと比べても身長差がはっきりしている。後にミリオンダラーマンとして人気を博したが、どう見てもアルティメット・ウォリアーのやられ役にしか見えなかった。

川田のムーンサルトアタックも見られる。二代目タイガーもトンボは余裕で切れるのだからできるはずだが、なぜか後方回転系の技は出さなかった。膝を強打する怖れがあるからかもしれない。

| | コメント (0)

2025年2月 1日 (土)

昔の名勝負をみる――長州vs鶴田戦

ジャンボ鶴田の試合を収録したセルビデオで長州vs鶴田戦をみる。60分フルタイム戦い抜いた試合で知られる。

長州力は最近「飛ぶぞ」の迷言で笑わせてくれたが、全盛期は超攻撃型のスタイルで日本人対決では滅法強かった。体格的にはそれほど大きくはなく、アマレスの猛者でもあったが、大型外国人選手に舐められた態度をとられることもあった。

技数はそれほど多くはなく、バックドロップで逆転、リキラリアートからサソリ固めという展開に持ち込むのが得意だった。という訳でリキラリアートかサソリ固めがフィニッシュホールドとなる訳である。ラリアートは一撃必殺の当身、サソリ固めはギブアップ狙いの締め技だが、これら説得力のある技の使い分けで試合に緩急をもたらしていた。プロレスの試合展開において緩急をつけるのは大事だと思う。

鶴田も長州もアマレスがベースにある人なので、立ってよし寝てよしというかスタンドからグラウンドへの展開がスムーズで、そういった点でお手本となるような試合展開である。……まあ、今は流れるような試合展開が観客受けして昔のアメプロのようなスタイルは支持されないのかもしれないけれども。

| | コメント (0)

2025年1月 1日 (水)

身体を張った笑い――学生プロレス

「輝けニッポンの恥! これが学生プロレスだ!!」というビデオを見る。1993年頃のものらしい。二十数年ぶりくらいで見たことになるか。

コミックマッチは面白くて、パンツドライバー、欽ちゃんキック、太極拳式パワーボム、太極拳式ジャーマンスープレックスホールド、タイツを脱がして吊り天井といった技が笑いを誘う。

大技も結構出る。体格的には一般人と変わらない学生たちなので一歩間違えば大怪我なのだが。実況で保険に入っていないと言っていた。あの頃はリング禍がまだ起きてなかったということもあったかもしれない。

身体能力の高い人もいて、場外へのトペ・コンヒーロといった飛び技を繰り出したりもしていた。あれは相手が受けてくれることが前提の技で、スカされたら無事着地できるのやら。

……身体を張った笑い、という観点で評価したい。

| | コメント (0)

2023年8月24日 (木)

テリー、星になる

プロレスラーのテリー・ファンクが亡くなったとの報が。僕が全日を見始めたのは遅かったので、見たのは引退試合の頃からだった。それから復帰したりして生涯プロレスラーを続けたことになる。

スピニング・トーホールドはトーホールドの状態だと痛いが、回転しているときは痛くないというプロレス的な技だった。

| | コメント (0)

2022年10月 1日 (土)

主役が去る

アントニオ猪木こと猪木寛至さんが亡くなったとの報が。闘病中だったとは知らなかった。

カリスマ的魅力のある人で(傍にいた人たちは苦労させられたそうだが)不世出のプロレスラーであった。全盛時は知らないが、僕が視聴していた当時の新日は猪木劇場という感じだった。

| | コメント (0)

2020年5月28日 (木)

リアルとリアリティの境界

木村花という女子プロレスラーがSNSの誹謗中傷を苦に自殺したという報道を知る。僕自身はプロレスを見なくなっているので木村選手のことは知らないが、スター性のある若手有望株だったらしい。ネット番組のリアリティショーなるものに出演していたとのこと。リアリティだから本物(実録)みたいなドラマというところだろうか。架空の芝居であるドラマにはリアリティが求められるが、リアルとリアリティの境目が曖昧になってしまったのだろう。

| | コメント (0)

2019年12月15日 (日)

脱・緑

テレビ東京SPORTSウォッチャーでプロレスリング・ノア特集を見る。創業者でエースだった三沢光晴の死後、僕はプロレスから遠ざかったのだけど、その間に色々な変遷があったらしい。ノアは倒産の危機にも直面した。そんなノアだったが、新日本出身の新社長を迎え、「脱三沢」を掲げ、経営改革が始まる。

緑のコーポレート・イメージ・カラーを白に変更(選手の肌色が映えるらしい)、SNSの効果的な活用、スマホを活用してリアルタイムに近い動画配信、ファンとの距離を縮めるサイン会、写真撮影、女性スタッフが中心のグッズ販売などで、集客は上向いて、600人台だった後楽園ホールでの興行が1,000人を超えるようになったという。

セルジオ越後氏がファンはまだ残っていたとコメントしていた。そのファンに効果的にアピールしているのが効いているようだ。新チャンピオンはキャリア4年目の23歳。コーナートップからのドロップキックの打点が高くセンスがあることが伺える。若手とベテランが上手く噛み合っているようだ。小橋や丸藤へのインタビューもあった。

ゼロ年代は総合格闘技と比較されてプロレス業界は厳しい空気だったけれど、今はエンタメということで割り切って見てもらえているのだろう。まあ、結局は試合内容が面白くないと、せっかく戻ってきたファンもまた離れてしまう。昔のノアはジュニアが充実していたのだけど、今はどうだろう。

| | コメント (0)

2017年8月 5日 (土)

基本技で重大事故とは

プロレスラー高山善廣氏が試合中の事故で半身不随となったと知る。なんでも回転エビ固めを失敗してとあるので、首から突っ込んでしまったのだろう。巨漢だし首の負荷が耐えきれないくらいだったのか。ずっと以前に脳梗塞を患って復帰したのだけど、長身で豪快なファイトを繰り広げるレスラーだ。もう50代か。引退してもいい歳だったのに、悔やんでも悔やみきれないだろう。うーむ、しかしプロレスって思った以上に危険なんだな。。。

若い頃はハードヒットなファイトで、歳をとってからは一線を退いて前座で緩くやるというキャリアプランも成り立たなくなるのだろうか。

| | コメント (0)

2017年7月 2日 (日)

SNSが最後の発言になるとは

かかりつけの歯医者で、プロレスラーのミスター・ポーゴが亡くなったことを知る。なんでも、SNSにこれから手術を受けますと書いて、そのまま脳梗塞を併発して亡くなってしまったとか。

僕の知るポーゴは、新日参戦時代のものしか無い。むしろ、新日から離れて以降ヒールとしてブレイクしたようだ。

確か関川氏は中央大学時代に柔道部で、当時バスケ部を退部した鶴田の入部希望を断った。で、後年、全日本プロレスへの参戦を希望したものの、鶴田に断られてしまったという。

中央大学柔道部への入部を断られた鶴田はその後、自衛隊体育学校経由で中央大レスリング部に入部している。鶴田の意趣返しという話だけど、大人の度量を見せつけることもできたのではないかとも思う。

| | コメント (0)

2016年11月 2日 (水)

その視点はなかった

先日の商店街プロレスでは練習生同士のスパーリングも披露された。前回の記事では見栄えのする写真ばかりアップした(ピンぼけもふくまれてるけど)ので、今回は地味なスパーリングの写真をアップしようと思う。

Re_01298385_2

Re_01298412_2

Re_01298420_2

……ちなみに昔、「男同士が絡み合ってるのを観て楽しいか?」と言われたことがある。

| | コメント (0)