今回は調子悪し
映画「ホット・ショット2」をDVDで鑑賞する。今回は調子がよろしくなく、一時停止を繰り返しながら見た。まあ、何度も見てるから大体憶えてはいるのだけど。
映画「スペースボール」をDVDで見る。積んでいた段ボール箱からサルベージした。メタなギャグに触れたのはこの作品が初めてだったかもしれない。シュワルツの力はタマなしには効かないのかもしれない。「スペースボール2」のサブタイトルは劇中で予告されていた。曰く「ボロもうけを求めて」。まあ、稼がないと次作が撮れないから必死にもなるだろう。マーチャダイジングと連呼していたし。オーディオコメンタリーによるとこの作品のビデオはよく売れたそうである。
「スペースボール」と「ギャラクシークエスト」は公開時に渋谷の劇場で見た。なんだかんだでスターウォーズとスタートレックは好きなのだなと思う。どちらもシリーズ化が進んでとてもフルコンプできない状況となってしまったけれど。
PowerDVD 23proを購入してインストールする。以前、MXテレビで再放送された「おちゃめなふたご クレア学院物語」を録画したブルーレイを再生してみる。再生はされた。セルビデオには未収録だった予告編も収録されていた。すべてチェックした訳ではないが、最終話まで録画されているようだ。ディスク一枚に26話収録しているので、8倍モードで録画したのだろう。ノートパソコンの15.6インチWXGAのモニターで視聴する分には特に問題ない。テープメディアではないので映像が安定していて観易いと感じる。
「TVアニメーション下級生」をバンダイチャンネルで視聴する。ストーリー的には愛と美雪のルート中心に構成されているようだ。おそらく愛ちゃんがゲームで一番人気だったのだろう。僕も一応ゲームは購入してプレイはしたのだが、全然攻略できなかった。可愛いのは愛ちゃんだが、交際して楽しいのは美雪の方かもしれない。
「らんま1/2」のOVAを二本みる。かすみさんが鬼にとり憑かれる回とひな子先生の回。他にも数本あったのだけど、ビデオデッキにセットしたら受け付けられずそのまま排出されてしまった。それらは多分中古を買ったものだと思う。「邪悪の鬼」の回は新品を買ったような記憶がある。かすみさん派なのだ。ひな子先生の回も面白い。作中最強キャラと言ってもいいし。
映画「DEUX ふたり」をみる。若かった頃、書店でセルビデオを買ったもの。フランス映画。多分パッケージ買いしたのだと思う。当時の僕にはヒロイン役のマルーシュカ・デートメルスがとても美しい女性に見えたのだ。今見ても美しいが、今は和風美人の方が好みである。デートメルスでAmazonを検索すると「肉体の悪魔」で有名な人のようだ。
自由人を標ぼうする音楽プロデューサーのマルクが家探しで不動産業を営むエレーヌと出会って……といった形ではじまる。物語が進行するに連れて不協和音が奏でられていく。このところ甘々のお話にしか触れてなかったから新鮮といえば新鮮である。
「同級生 夏の終わりに」全四巻「河原崎家の一族」前篇「野々村病院の人々」前後篇のセルビデオを見る。要するに昔懐かしのエロゲをOVA化したもの。河原崎家はなぜか後篇を買っていなかった。今となっては理由が思い出せない。単に買いそびれただけだと思うが。
僕がプレイしていた頃はまだそこまでテキストが長大化してなかったと思う。その後、文庫本で数冊分、数十万字くらいのボリュームが当たり前となったそうだ。そこまで長大化せずともサクッとプレイ完了できるスタイルでもいいのではないかとも思うが。
「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」総集編のビデオを見る。一巻あたり95分ほどなので、4.5話くらいのボリュームか。全四巻で16~18話分くらいのボリュームに再編集されている。
数年前にバンダイチャンネルで通して視聴したのだけど、改めて見返してみて、東アフリカの大自然を背景にした少女の冒険譚としてよく出来ているという印象。舞台はケニア。植民地支配から独立したばかりで、支配層だった白人たちは追い出されていくことになる。野生動物を軸に野生動物保護官と密猟者との対立、支配者であった白人と被支配者であった黒人の対立図式が物語の中に織り込まれている。基本的にはヒロインであるジャッキーが母を亡くした赤ん坊のガラゴ(ブッシュベイビー)を兄から譲ってもらったところから始まる。
原作ではマーフォーはイギリスに渡る結末だったので、アニメでは大幅に改変されたストーリーとなっている。トラブルメーカーのミッキーは実は原作ではジャッキーの弟だったりする。冒険の旅に出たジャッキーを守護するのは軍人出身で野生動物保護官であるジャッキーの父の助手を務めるカンバ族出身のテンボ。ジャッキーの父をリスペクトしており、ジャッキーに対しては「お嬢さん」といった立場を崩さない。
名劇後期の作品だとロミオなんかの人気が高いけど、ブッシュベイビーももっと評価されていい作品かもしれない。原作ありとはいえ、現実世界で現地の習俗や気候、生態系、社会問題などを織り込んだ真っ当な冒険譚を構築・展開しているので、ファンタジー系の創作を志す人は参考までに見てもいいかもしれない。
「フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ」を通して視聴する。ただし、22話と24話は未視聴。フランダースの犬は名劇版があまりにも有名過ぎて、こちらの東京ムービー新社(現トムス)版は陰に隠れてしまった形となっている。映像パッケージは本放送当時発売されたセルビデオのみのようだ。ひょっとするとデジタルリマスターもまだされていないかもしれない。再放送にも恵まれていないようだ。
「おちゃめなふたご」と「わたしとわたし」がヴィヴィッドな作風だったのに対して、この作品、何と略すのか、ぼくパトとでもしようか、抑制されたトーンの展開である。ネロが天に召されるシーンも静かに淡々と描写されている。
名劇版に比べれば半分くらいの話数だろうか。名劇版を見たのもかなり昔なので正確に比較はできないが、あちらはホームドラマ的要素もあったのかなと思う。
隣のヌレットおばさん(名劇ではどういう名前か忘れた)が飼っているアヒルかガチョウか分からないが、哺乳類並みの知性を持つ水鳥が非常に上手く機能していたのだなと思う。ぼくパトではヌレットおばさんの描写はそこまで多くはない。
靴屋のボウマン(名劇ではどういう名前か忘れた)は名劇版よりも悪辣な印象。ただ、ああいう人格だと周囲の村人から疎んじられて信用されないような気もする。
ヤンはガキ大将だが、割といい奴。オリジナルキャラか。フィリップもおそらくオリジナルキャラ。アロアの母の名はイベットだった。島本須美さんが声を当てている。名劇版ではエリーナだったか。
ネロの声を当てているのは林原めぐみさん。アロアは冬馬由美さんが声を当てている。
原作小説は実は中編程度のボリュームに過ぎない。原作のネロは14~15歳くらいだったか。だから、コゼツはアロアとの仲を心配する訳である。名劇版では小学校高学年、ぼくパトのネロは小学校中学年くらいのイメージだろうか。おそらく視聴者に合わせて年齢を引き下げたものと思われる。
原作のネロはいつか自分の描いた絵を同じ重さの銀と同じ値打ちにしてみせると野心を抱いている。対して、アニメのネロはそういった野心は持ち合わせていない。純粋に絵を描くことが好きな素直な少年として描かれている。
ぼくパトのパトラッシュはグレーの毛色の大型犬である。これは実際にベルギーで労役に従事していた犬種を元にしたデザインだそうだ。
テレビアニメとしては作画はハイレベルで、今の若い人が見ても違和感を覚えないのではないか。これも幻の作品と言えなくもない。権利上の障害はなさそうだから、そのうち動画配信サイトなどで視聴可能となるかもしれない。