ノンフィクション

2013年1月12日 (土)

女王蜂

東京MXテレビ「松嶋×町山未公開映画を観るTV」

ミツバチが帰巣本能を失って、養蜂業が打撃を受けている。原因不明。それを題材としたドキュメンタリー映画(日本未公開)。数年前に「美味しんぼ」で取り上げたこともあってそのまま見入る。作中で主に描かれているのは価格交渉で悩む姿(※単価が落ちたら廃業だってあり得る)。

で、番組の最後に問題の解説があったのだけど、ネオニコチノイド系の殺虫剤が主因ではないかと疑われていた(「美味しんぼ」でもそういう論調)。最近になってようやく解明されたらしいが、死んだ蜂の遺伝子を分析したところ、ある種のカビとある種のウィルス、この二つの組み合わせが帰巣本能を失わせてしまうとのことだった(ようやく糸口が掴めたという段階で、対策はこれからの様)。なので、巣箱自体が感染源になってしまうらしい。

たまたまテレビを着けるとやっていて、しばし間見入ってしまう。題材を知っていたのもあるけど、シビアな価格交渉で取引先と家族の板挟みになってしまう姿には惹き込まれるものがあった。

息子が価格交渉の担い手なのだけど、番組では彼の母親を「女王蜂」になぞらえていた。なんかこう、家族の中では絶対的な存在なのだ。

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2010年2月18日 (木)

振り返らない街

NHK「ブラタモリ」秋葉原の回。運河跡で掘割という言葉が出る。僕の実家のある市でも掘割と呼ばれる所があったが、どうなのだろう。

秋葉原はハードだけでなくソフト(ビデオ、CD、DVD、ゲーム等)も充実していた。それがオタクの街へと変貌していった素地だったのだろうか。

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2009年9月16日 (水)

原点回帰?

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」漫画家・井上雄彦の回を観る。

井上漫画はほとんど読んでいないのでよく分からないが、原点にあったのは「ドカベン」。漫画版のドカベンはほとんど読んでいないかもしれないが、思った以上に躍動感のある絵だった。井上氏は小学6年でかなり巧く模写している。

その後、漫画誌に投稿した作品は当時の流行していた軽いタッチの絵柄となっている。上京一年後に「スラムダンク」の連載がはじまる。連載第一回は憶えている。高校入学の晴れやかさからバスケへ入っていく流れだったか。

「バガボンド」になるとかなり書き込みが増えている。テレビで流されたものだけでしか判断できないが、結局「ドカベン」的な方向性に回帰したような印象を受けた。もちろん絵柄は全く異なる。少年誌では劇画的な書き込みをセーブしていたかもしれない。

最後に紹介された老婆のいくつもの表情、これはまた別の話だろう。

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2008年9月15日 (月)

to be continued

録画していたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」スペシャル・宮崎駿監督の回をみる。
通常は脚本→絵コンテ→作画と工程が流れていくが、宮崎監督の手法はイメージボードと絵コンテで創っていく。結末が決まらないまま作画以降の工程も進んでいくが、これは宮崎監督だけしかできないだろうし、させてもらえないだろう。

番組では映画監督として不遇だった時期を強調しているけど、TVアニメでは「未来少年コナン」「ルパン3世」ニ期、「名探偵ホームズ」が前後している。Wikipediaを参照すると「ホームズ」は「ナウシカ」の同時上映作品として陽の目をみたとのこと。

「仕事道楽 スタジオジブリの現場」(鈴木敏夫著 岩波新書 2008)を読む。宮崎駿、高畑勲といった圧倒的な力を誇る人たちの話なので、驚くことはあっても自分に役立ちそうな話は皆無、相槌の打ち方くらいだろうか。

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2007年5月 4日 (金)

情念

いつだったか忘れたが、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」のスペシャル回で宮崎駿監督のイメージボードが紹介されていた。津波を表現しているのだったか、金魚姫ぽにょが魚にのっている表情をみて情念のようなものを感じた。

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2007年2月15日 (木)

紙ベース

録画していたNHKにんげんドキュメント・神山監督の回をみる。合宿しての脚本会議などがみられた。大きな紙にアイデアを書いて並べる、脚本でいえばハコ書きというのだろう、大元は昔ながらのやり方なんだな、と認識する。

アイデアをまとめるのはEXCELのような表計算ソフトでもできるし、アウトラインプロセッサというジャンルのソフトもある。

攻殻機動隊はみようとしたが、タチコマというのだったか、何か思想をかじった学生のような議論をしているシーンや、中国、台湾など生々しいキーワードが出てきたので、何となく気恥ずかしさを憶えてしまい観てない。いや、ある意味、日本の刑事ものの先端なのかもしれないが。

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