女王蜂
東京MXテレビ「松嶋×町山未公開映画を観るTV」
ミツバチが帰巣本能を失って、養蜂業が打撃を受けている。原因不明。それを題材としたドキュメンタリー映画(日本未公開)。数年前に「美味しんぼ」で取り上げたこともあってそのまま見入る。作中で主に描かれているのは価格交渉で悩む姿(※単価が落ちたら廃業だってあり得る)。
で、番組の最後に問題の解説があったのだけど、ネオニコチノイド系の殺虫剤が主因ではないかと疑われていた(「美味しんぼ」でもそういう論調)。最近になってようやく解明されたらしいが、死んだ蜂の遺伝子を分析したところ、ある種のカビとある種のウィルス、この二つの組み合わせが帰巣本能を失わせてしまうとのことだった(ようやく糸口が掴めたという段階で、対策はこれからの様)。なので、巣箱自体が感染源になってしまうらしい。
たまたまテレビを着けるとやっていて、しばし間見入ってしまう。題材を知っていたのもあるけど、シビアな価格交渉で取引先と家族の板挟みになってしまう姿には惹き込まれるものがあった。
息子が価格交渉の担い手なのだけど、番組では彼の母親を「女王蜂」になぞらえていた。なんかこう、家族の中では絶対的な存在なのだ。