今回は調子悪し
映画「ホット・ショット2」をDVDで鑑賞する。今回は調子がよろしくなく、一時停止を繰り返しながら見た。まあ、何度も見てるから大体憶えてはいるのだけど。
家族と石央文化ホールに行き、映画「侍タイムスリッパ―」を見る。市内に映画館がないため、時折映画の上映会が催される。
タイムスリップ×メタフィクション的な構成の作品だった。脚本がよく練られていて、単館上映から日本アカデミー賞まで一気に昇りつめたのも理解できる。
劇中でフィーチャーフォンが使われていて、まだテレビで時代劇が放送されていた少し前頃の時代設定らしい。
……助監督から監督に昇格するには分厚い壁があるらしく、何かの映画のDVDの特典映像で老年の助監督が自分より若い監督をアシストする様子が映されていたのを見たことがある。
スクリーンの映像がシネコンのよりも鮮明だったように感じた。プロジェクターとかは十年単位での更新となるそうで、更新が遅れ気味のシネコンだったのかもしれないが。
<追記>
脚本が面白いということで東映の撮影所は全面的に協力してくれたそうだが、映画部門のプロデューサーは出資しなかったということだろうか。素人目にもよく練られた面白い脚本ということは分かるのだけど、結局のところ出資者が判断基準とするのは配役や主要スタッフの知名度ということなのだろうか。
映画「スペースボール」をDVDで見る。積んでいた段ボール箱からサルベージした。メタなギャグに触れたのはこの作品が初めてだったかもしれない。シュワルツの力はタマなしには効かないのかもしれない。「スペースボール2」のサブタイトルは劇中で予告されていた。曰く「ボロもうけを求めて」。まあ、稼がないと次作が撮れないから必死にもなるだろう。マーチャダイジングと連呼していたし。オーディオコメンタリーによるとこの作品のビデオはよく売れたそうである。
「スペースボール」と「ギャラクシークエスト」は公開時に渋谷の劇場で見た。なんだかんだでスターウォーズとスタートレックは好きなのだなと思う。どちらもシリーズ化が進んでとてもフルコンプできない状況となってしまったけれど。
映画「DEUX ふたり」をみる。若かった頃、書店でセルビデオを買ったもの。フランス映画。多分パッケージ買いしたのだと思う。当時の僕にはヒロイン役のマルーシュカ・デートメルスがとても美しい女性に見えたのだ。今見ても美しいが、今は和風美人の方が好みである。デートメルスでAmazonを検索すると「肉体の悪魔」で有名な人のようだ。
自由人を標ぼうする音楽プロデューサーのマルクが家探しで不動産業を営むエレーヌと出会って……といった形ではじまる。物語が進行するに連れて不協和音が奏でられていく。このところ甘々のお話にしか触れてなかったから新鮮といえば新鮮である。
「NHKスペシャル 新ジャポニズム 第2集 J-POP“ボカロ”が世界を満たす」をNHK+で視聴する。ボーカロイド、初音ミクがリリースされたのは2007年とのこと。それから十数年が経過してボカロの文化は世界中に広まっているという。ポピュラーミュージックの世界で言語の壁は物凄く分厚いので世界中に普及するとは思ってもみなかった。
僕自身はアニソンは好きで楽曲を割と積極的に購入したりしている。女性ヴォーカルが多い。ボーカロイドというかニコニコ動画にはあまり没入できなかったので、その世界はよく知らない。「パリピ孔明」で96猫さんのことを知ったくらいである。それも96猫さん自身の声というよりアニメの作中キャラの英子の歌声の96猫さんが好きといった感じである。そういう意味では僕自身は生身の歌い手――それもどちらかというと異性の歌声――の方に魅力を感じているらしい。
番組中で取材されていたボカロファンたちはマイノリティ的な立場の人が多かった。彼らはボカロ曲の繊細な心情を綴った歌詞に惹かれているようだ。「これは私のことだ」といった風に共感するらしい。日本だとそういうささくれだったというか繊細な心理描写をしたコンテンツは普通に存在するが、外国ではどうなのだろうか。
外国人研究者はボーカロイドを「空の器」と形容していた。日本人の伝統芸能研究者は能になぞらえて「余白の文化」、敢えて余白を残して想像を巡らす余地を作っておく伝統に言及していた。
「響け!ユーフォニアム3」の総集編映画が2026年に公開されるとのこと。おそらく松竹系で公開されるのではないかと思うが、MOVIXは松竹系列らしいので、上手くしたら公開時にMOVIX広島駅まで観に行けるかもしれない。
広島駅の新ビル7階にMOVIX広島駅がオープンする。ここなら駅から移動の手間をかけずに映画を見に行くことができる。とはいえ、高速バス代で往復6200円かかる。浜田駅から広島駅までおよそ2時間20分。直線距離だと100㎞くらいしか離れてないはずだが意外とかかる。あと、バスの本数が減らされて最終便が午後7時台なので、遅くまで見ることはできない。なので、余程劇場でみたいという作品でないと……といったところ。
映画「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」をAmazon Prime Videoで視聴する。これも劇伴がほとんど流れない淡々とした描写が続く作品だった。
公開当時話題となり、近所のシネコンでかけられていたのだけど結局いかなかった。もう忘れてしまったけれど、おそらく上映時間が約三時間くらいあるからかもしれない。歳をとって頻尿となったので、二時間くらいなら耐えられるけど三時間だと自信がない。そんな理由だったのかもしれない。ただ、長編小説を映画化すると二時間の尺では足りないのも事実である。
主人公の愛車はサーブである。モデル名までは知らない。北欧の航空機メーカーが作った車ということで一部の車好きには人気があったのかもしれない。僕が知ったのはジョン・ガードナー版の007小説でだった。高級車ではないのだから変といえば変なのだけど。40年くらい前の車で状態がいいのがよく残っていたなというところである。
舞台は広島近辺らしい。瀬戸内の島が舞台なのかなと思っていたら市内っぽいシーンもあった。
当初、セリフ回しに違和感を覚えた。小説だと感じないはずだが、それをそのままに近い形で映像化しようとすると不自然になってしまうようだ。ただ、しばらく見続けていると「これはこういうものだ」とは思うようにはなったが。
映画「PERFECT DAYS」をAmazon Prime Videoで視聴する。ヴィム・ヴェンダース監督作品をみるのははじめて。画面が4:3のスタンダードサイズだったが、何か意図があってのことだろう。どういう狙いか。これも劇伴がほとんど無く淡々とした描写が続く。役所さんのセリフもほとんど無い。にも関わらず全く退屈せずに見続けられるのだから、実は高い撮影と編集技術に裏打ちされているのだろう。公開は一昨年の年末くらいだったか。興味を覚えつつも行かなかったが、今回ようやく鑑賞できた。