隣人は無関心――関心領域
映画「関心領域」を見る。アウシュビッツ収容所は世界遺産の番組で取り上げられたのを見たことならあるが、周辺が自然に恵まれた地域なのは知らなかった。収容所の隣家が映画の舞台となる。広大な邸宅だが、壁越しに度々映るのが収容所だろう。大量虐殺が粛々と実行されているその隣では全く無関心な家族たちが安穏と暮らしていて……といった内容。これも淡々とした描写が続く。劇中では劇伴の類は流れない。
……ジェノサイドのターゲットとなった当のユダヤ人たちが今度はガザで虐殺を繰り返しているのが歴史の皮肉だ。ガザの人たちは戦争難民だから日本も受け入れは排除していない。
益田市の映画館で短期間ではあるが上映されていたのだけど、疲労感が抜けなかったりして観に行けなかった。
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