長編小説を映画化するのに尺は三時間ほど必要か――ドライブ・マイ・カー
映画「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」をAmazon Prime Videoで視聴する。これも劇伴がほとんど流れない淡々とした描写が続く作品だった。
公開当時話題となり、近所のシネコンでかけられていたのだけど結局いかなかった。もう忘れてしまったけれど、おそらく上映時間が約三時間くらいあるからかもしれない。歳をとって頻尿となったので、二時間くらいなら耐えられるけど三時間だと自信がない。そんな理由だったのかもしれない。ただ、長編小説を映画化すると二時間の尺では足りないのも事実である。
主人公の愛車はサーブである。モデル名までは知らない。北欧の航空機メーカーが作った車ということで一部の車好きには人気があったのかもしれない。僕が知ったのはジョン・ガードナー版の007小説でだった。高級車ではないのだから変といえば変なのだけど。40年くらい前の車で状態がいいのがよく残っていたなというところである。
舞台は広島近辺らしい。瀬戸内の島が舞台なのかなと思っていたら市内っぽいシーンもあった。
当初、セリフ回しに違和感を覚えた。小説だと感じないはずだが、それをそのままに近い形で映像化しようとすると不自然になってしまうようだ。ただ、しばらく見続けていると「これはこういうものだ」とは思うようにはなったが。
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