ネロ役は林原めぐみさん――フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ
「フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ」を通して視聴する。ただし、22話と24話は未視聴。フランダースの犬は名劇版があまりにも有名過ぎて、こちらの東京ムービー新社(現トムス)版は陰に隠れてしまった形となっている。映像パッケージは本放送当時発売されたセルビデオのみのようだ。ひょっとするとデジタルリマスターもまだされていないかもしれない。再放送にも恵まれていないようだ。
「おちゃめなふたご」と「わたしとわたし」がヴィヴィッドな作風だったのに対して、この作品、何と略すのか、ぼくパトとでもしようか、抑制されたトーンの展開である。ネロが天に召されるシーンも静かに淡々と描写されている。
名劇版に比べれば半分くらいの話数だろうか。名劇版を見たのもかなり昔なので正確に比較はできないが、あちらはホームドラマ的要素もあったのかなと思う。
隣のヌレットおばさん(名劇ではどういう名前か忘れた)が飼っているアヒルかガチョウか分からないが、哺乳類並みの知性を持つ水鳥が非常に上手く機能していたのだなと思う。ぼくパトではヌレットおばさんの描写はそこまで多くはない。
靴屋のボウマン(名劇ではどういう名前か忘れた)は名劇版よりも悪辣な印象。ただ、ああいう人格だと周囲の村人から疎んじられて信用されないような気もする。
ヤンはガキ大将だが、割といい奴。オリジナルキャラか。フィリップもおそらくオリジナルキャラ。アロアの母の名はイベットだった。島本須美さんが声を当てている。名劇版ではエリーナだったか。
ネロの声を当てているのは林原めぐみさん。アロアは冬馬由美さんが声を当てている。
原作小説は実は中編程度のボリュームに過ぎない。原作のネロは14~15歳くらいだったか。だから、コゼツはアロアとの仲を心配する訳である。名劇版では小学校高学年、ぼくパトのネロは小学校中学年くらいのイメージだろうか。おそらく視聴者に合わせて年齢を引き下げたものと思われる。
原作のネロはいつか自分の描いた絵を同じ重さの銀と同じ値打ちにしてみせると野心を抱いている。対して、アニメのネロはそういった野心は持ち合わせていない。純粋に絵を描くことが好きな素直な少年として描かれている。
ぼくパトのパトラッシュはグレーの毛色の大型犬である。これは実際にベルギーで労役に従事していた犬種を元にしたデザインだそうだ。
テレビアニメとしては作画はハイレベルで、今の若い人が見ても違和感を覚えないのではないか。これも幻の作品と言えなくもない。権利上の障害はなさそうだから、そのうち動画配信サイトなどで視聴可能となるかもしれない。
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