« ポップコーン、散らず | トップページ | 映画と原作小説ではペース配分が異なる――高山一実『トラペジウム』 »

2024年6月12日 (水)

ステージングの魅力&キャストはキャラの化身――舞台「リコリス・リコイル」Life won't wait.

舞台「リコリス・リコイル」Life won't wait. を東京ドームシティ・シアターGロッソで鑑賞する。いわゆる2.5次元舞台。近々田舎に帰郷する予定なので、2.5次元舞台をライブで鑑賞するのはこれが最初で最後になるだろう。

東京ドームシアターGロッソ
東京ドームシアターGロッソ
東京ドームシアターGロッソ

シアターGロッソは要するに戦隊ショーをやっている会場だった。さすがに戦隊ショーは見たことがないが、リンゴ・スターのライブコンサートにいった際に覗いたことがある。開場して中に入ってみると、客席の傾斜が強く、上方の席でも見晴らしのよい造りだった。

ステージは四層か、立体的に構築されている。人の出入り口があちこちにあって場面転換で用いられる。舞台裏はどうなっているのだろうと思う。こういう立体的なステージを見る機会ももうないだろう。

ステージの最下層は観客席に隣接していて、最前列の観客だとキャストが間近で見られる。僕の席はH列で前の方だったのでよく見えた。ちょうど座席が通路側だったのだけど、千束が二度側を駆け抜けていった。たきなは反対側の通路だった。

観客は若い男性が多かった。僕のようなシニア層は少なかった。若い女性も結構いた。女性が活躍する作品だから、女性にも支持されているのだろう。

暗転と人の出入りで場面転換を表現している。照明が消えたほんのわずかな時間で演者がその場にスタンバイしている。いつの間に? という感じである。照明は舞台上のはLEDだろう。今時はみなそうか。

一つのステージを立体的に構築し、暗転と人の出入りのみで本来なら多様なシーンからなるストーリーを繋げていっているが、これには高い技術が必要なのではないか。

ここら辺、アンケートではステージングと表記されていた。

2.5次元が2.5次元たる所以はセリフだろうか。生身の演者が演技しているのだけど、セリフはスピーカーを通したものしか聞こえないのである。Gロッソは765人収容可能な大劇場で、後方席まで声を届けるにはマイクとスピーカーを使わざるを得ないだろう。使わなくても可能かもしれないが、発声の仕方が異なってアニメの雰囲気とは違うセリフ回しになってしまうだろう。

僕自身は演技の良しあしは分からない性質だが、キャストの皆さん、それぞれのキャラの化身といった印象だった。舞台俳優の皆さんも声質がいいのだなと思う。

キャストは若い人が多いとはいえ、この公演を一日二回上演するのは結構きつそうだなと思う。

ライブパフォーマンスはやはりライブで見ないと駄目だなと感じる。これまで舞台には行こう行こうと思っていて結局行けてなかったのだけど、今回ようやく願いが叶った。

最後に、Gロッソの座席はクッションが薄く、座ってすぐ尻が痛くなった。

会場には千束とたきなのウェディング・フィギュアも展示されていた。

|

« ポップコーン、散らず | トップページ | 映画と原作小説ではペース配分が異なる――高山一実『トラペジウム』 »

アニメ」カテゴリの記事

ライブパフォーマンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ポップコーン、散らず | トップページ | 映画と原作小説ではペース配分が異なる――高山一実『トラペジウム』 »