みやすンどころ
花園あずき「はやげん!」(新書館)を読了。読んでみて、源氏の世界を理解していなかったことが分かった(赤っ恥)。
女三宮のくだりなんかはうっすらと憶えているのだけど、登場人物の相関図をしっかり把握しないまま読み進めてしまったようだ。この人誰だったっけ? という人物が結構いる。
夕顔=肉食系女子なんて思いも寄らなかったというか、そういう風にキャラづけして印象づける。登場人物の心情は作者さんが補っている部分が多々あるのだろう。
昔読んだ田辺源氏を繰り返し読めばよかったのだし、他の作品にも当たって読み比べてみれば色々分かっただろう。著者がどこに力点を置いているか、はっきり差がでるものだし。
たとえば、田辺源氏では女三の宮にはあまり触れていないけど(お聖さん自身が興味・関心が薄いのだろう)、「はやげん!」では身ごもり出産することで急激な精神的成長を遂げる魅力的な女性として描かれている。
宇治十帖の粗筋に触れるのは多分今回が初めて。
御息所の読みは「みやすどころ」となっている。以前、義兄が出崎監督のアニメ版を見て「みやすんどころ」だろうと力説していた。最近は変わったのだろうか。広辞苑にはどちらも収録されていたのだけど、「ミヤスミドコロ」の音便なので「みやすんどころ」の方が語呂が良いような気はする。
僕自身は六条御息所が魅力的に映る……自分も誰かから嫉妬されてみたいわ!だけど、実際されたら疎んじてしまうものなのだろう。
末摘花はひょっとすると現代だと目鼻立ちのぱっちりした人で美人とされる様な気もする。
余談。
昔の人は毎日沐浴していた訳ではないので、香を焚きしめた衣服で体臭を誤魔化していた。なので、匂いで誰か分かる……みたいなことを古典の授業で聴いた記憶がある。
<追記>
Amazonのレビューを読んで、田辺聖子「新源氏物語」は桐壺・帚木の帖を飛ばして空蝉から始めていると知る。
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