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2012年10月23日 (火)

末っ子

<追記>
twitterによると、「li'l flowers」シリーズは2作で終了とのことで、激しく脱力。なので、以下に書いたことが全くの見当外れとなってしまった。スミマセン。

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comicスピカに掲載された紺野キタ「li'l flowers」「Tiny Tiny Girl」を読む。読んだのは「Tiny Tiny Girl」が先で「li'l flowers」が後。

主なキャラクターとして秋吉朔、宇野麻子、佐藤さん、池さんの四名が挙げられる(他、名ありキャラは石井さん)。「li'l flowers」「Tiny Tiny Girl」の双方に登場しているのは朔だけ。朔は少し離れた位置で俯瞰する立ち位置になるのかもしれない。四人の中だと、うさこ(宇野麻子)が感情の振れ幅が大きく表情が豊かで一番魅力的に見える。

ふと、麻子は末っ子ではないかと思い浮かぶ(そう解釈すると無理がないという程度)。「お姉ちゃん達」というセリフがある。学園では独りらしいので年の離れた姉妹ではないか。性格的にも周囲から愛されて育ったことが窺える。「お姉ちゃん達」も祥華のOGではないか。

そんなことを考えたのは要するに自分自身が年の離れた末っ子だったから。長男、長女と末子に挟まれた次男、次女は親にかまってもらえないから自発的な性格の人が多いという。末っ子は対称的に受け身がちになる。

未だに痛感するのだけど、末っ子気質が抜けない。受け身がちで一番下のポジションが居心地良いのだ。後輩たちにどう接したものか戸惑うこともあった。

麻子が末っ子と決まった訳ではないけど、「li'l flowers」シリーズが続いていくなら、彼女が末っ子的ポジションになるのではなかろうか。というか、一度きりで終わらせるには惜しいキャラだ。

何で推すかというと、もう一つ、僕の出身地(の隣の市)に末っ子が大切なものを継承する伝説があるから。幼いがため思い通りにはいかないけれど、周囲の助力も得て苦難を乗り越え成長する。物語の中で末子が大きな役割を果たすパターン。現実世界では長子相続が主流だけど、そういう話(末子相続)になっているのは、そうすることでお話の筋として無理なく受け入れることができるからだろう。

「お姉ちゃん達」は宇野家の姉たちでもあり、もっと広げると、夏・鞠絵・竹井・三島たちのことでもあると拡大解釈もできるはず(穿ちすぎかもしれないけれど)。「お姉ちゃん達」から送られた人形の数々、あれは「ひみつの階段」のキャラたちからバトンタッチされた証と解釈することも可能だろう。

奇しくも初回で既にそういう立ち位置の娘が登場している。だから、麻子を軸に据えるのが一番いいのではないか……という気がする(※メタ視点で)。

それはともかく「つづきはまた明日」の里佳子さん似で、勝手に動きだすキャラに成長するだろう。ギスギスした雰囲気を上手く中和してしまう存在になるのではないか。

余談。
麻子の「麻」は大麻の麻でもある。僕の出身地に大麻山というそのものズバリの名の山がある。本来は「オオマヤマ」と読むようだけど、地元の人は「タイマサン」と呼んでいる。大元を辿ると、四国に行き着くらしい。

で、僕の出身地にある大麻山と所縁の神社のご祭神(女神)が「穀麻」、衣食の道を授けた神様として祀られている。

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