AmazonのKindleストアで電子書籍をセルフ出版してます

AmazonのKindleストアで下記の電子書籍をセルフ出版しています。

(石見の文芸シリーズ)
石見の姫神伝説:乙子狭姫、胸鉏比売、天豊足柄姫命、櫛代賀姫命など
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BM11H6G/
石見の伝説:伝説の地を巡る
https://www.amazon.co.jp/dp/B09RJZVPQF/
神楽と文芸(総論): 石見神楽、芸北神楽、神代神楽、太々神楽など
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MRFXFWS/
神楽と文芸(各論):神楽の重要演目・人気演目
https://www.amazon.co.jp/dp/B09PH6L1RG/
神楽と文芸(各論2):鬼退治
https://www.amazon.co.jp/dp/B09TK1GZ4R/
神楽と文芸(各論3):神話・歴史・エトセトラ
https://www.amazon.co.jp/dp/B09WW1R6N6/
昔話はなぜ面白いか(上)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BX5JWSG5
昔話はなぜ面白いか(下)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BX5KC15V
(その他)
ブログから電子書籍までニッチ戦略の執筆術
https://www.amazon.co.jp/dp/B09RTZHP4K/

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2023年6月 2日 (金)

一年ではマスターできない――坂本尚志『バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く』

坂本尚志『バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く』を読む。バカロレアはフランスの高校卒業資格認定試験とすればよいか。そのバカロレアでの哲学試験に焦点を当てた本。実際に問題を見ると、これはとても手が出ないと感じる。平均点は20点満点中7点ほどなので、フランス人であっても難しい試験となっている。模範解答が示されているが、少なくとも自分にとっては、たったの一年でマスターすることは非常に困難に思われる。思うに、高得点をマークできるのはIQの高い層だろう。よくないと感じたのは、出典からの引用。哲学者の名前だけでなくどの書物の第何章かまで暗記しなければならない。参考書に載っているそうだが、引用というものは書籍を手元に置きつつ引くものであって、それは違うんじゃないかと感じる。

高校時代、小論文を書かされることはあったが、その構成法について教えられることはなかった。なぜ教えなかったのだろうか。

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2023年5月30日 (火)

石見神楽の記事が流れてくる

世代を超えて若者をも魅了する、石見神楽の世界

という記事がFacebookを見ていたら流れてきた。
まあ、広島の新舞やスーパー神楽をショーと呼んでしまうことには疑問なしとしない。石見神楽だってショーだと批判されたのだから。

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2023年5月28日 (日)

平成という空虚――東浩紀「忘却にあらがう 平成から令和へ」

東浩紀「忘却にあらがう 平成から令和へ」を読む。朝日新聞系の雑誌AERAに連載されたコラムをまとめたもの。抽象的な思考をよくする著者が時事問題にとり組んでいる。著者の政治的なスタンスがよく現れていると思う。非自民非共産でリベラルな中道。連載時期的にSNSの社会的影響力が示されている。当初は期待をもって受け止められたSNSだが、実際にはポピュリズムとの相性がよかったことが明らかとされる。最後は「平成という病」という論考で締め括られている。平成とは祭りの時代であり、残されたものは空虚であった。平成の三十年と共に歩んだ思想家・批評家としての徒労感が率直に告白されている。まあ、東氏が世界を変えられると思ったのは氏が知的エリートであるからであるが。

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2023年5月26日 (金)

意外と読める――向井雅明「ラカン入門」

向井雅明「ラカン入門」を読む。ラカンは難解だと定評があり、本書でも晦渋であると記されている。その難解な理論だが、この本を読む限り、意外と読めるではないかという印象。もちろん、理解している訳ではないのだが、他の晦渋とされる学者の本を読んだときの全く受けつけない感覚はないのである。

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2023年5月22日 (月)

100ページ程の新書――櫻井歓「今を生きる思想 西田幾多郎 分断された世界を乗り越える」

櫻井歓「今を生きる思想 西田幾多郎 分断された世界を乗り越える」を読む。一人の哲学者を取り上げ、100ページ程度にまとめた新書。西田の生涯とその思想が簡潔にまとめられている。西洋のみならず東洋哲学をも取り込んだ哲学者としてその独自性が窺われる。「善の研究」くらいは読まねばと思うが、西田本人の文体は晦渋とあり読みこなす自信がない。

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2023年5月21日 (日)

天狗は山伏ではないのか――小松和彦「神隠しと日本人」

小松和彦「神隠しと日本人」を読む。人が行方不明になったとき、現代なら誘拐か家出か迷子かと考えるが、近代以前の人々は神隠しに遭うということで自他を納得させていた……というところだろうか。神隠しから帰還した場合、当人の口から異郷訪問譚が話されることがあるが、そのほとんどのイメージが貧困なのであるとのことである。読んでいて思ったが、天狗≒山伏ではないのだろうか。

僕自身、歳の離れた兄にからかわれて家を出たことがあった。国道9号線の陸橋の下まで行って、そこから先へは行けず、結局兄が見つけたという流れだった。

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2023年5月18日 (木)

事典的――門林岳史・増田展大/編「クリティカル・ワード メディア論」

門林岳史・増田展大/編「クリティカル・ワード メディア論 理論と歴史から<いま>が学べる」を読む。マス・コミュニケーション論的な内容を期待して読んだが、メディアに関する幅広い裾野を取り上げた本だった。事典的ともいえるか。その分、概括的なのだが、そこは参考文献で補って欲しいというところだろうか。新しい本なので、近年に出版された本も参考文献として取り上げられている。

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有福線、廃止

石見交通が有福線を廃止するとの報道が。僕は子供の頃、親戚が上府にいて、有福線のバスに乗っていた。今は自家用車があるのでバスに乗ることはなくなったが、それでも寂しいものはある。

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2023年5月17日 (水)

絵巻を題材に――小松和彦「異界と日本人」

小松和彦「異界と日本人」を読む。小松氏の著作を読むのは久しぶり。日本の色々な説話を題材に異界の存在について考察する。僕自身、電子書籍をセルフ出版しているのだけど、以前よりは書けるようになっているのではと感じる。無論、レベルには差があるが。

小松氏の本は面白い。一般向けの本ばかり書いて専門書を書かないという批判はあるかもしれない。

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ページ数が異なると別の版と見なされてしまう

国会図書館から電話が掛かってくる。献本した書物はページ数が異なると違う本と見なされるそうである。同じ本が二冊あると一冊は関西館に振り分けられるのだけど、異なる版と見なされてしまう。つまり、関西館に寄贈したければ、もう一冊送れとのことである。

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