AmazonのKindleストアで電子書籍をセルフ出版してます

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(石見の文芸シリーズ)
石見の姫神伝説:乙子狭姫、胸鉏比売、天豊足柄姫命、櫛代賀姫命など
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石見の伝説:伝説の地を巡る
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神楽と文芸(総論): 石見神楽、芸北神楽、神代神楽、太々神楽など
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MRFXFWS/
神楽と文芸(各論):神楽の重要演目・人気演目
https://www.amazon.co.jp/dp/B09PH6L1RG/
神楽と文芸(各論2):鬼退治
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神楽と文芸(各論3):神話・歴史・エトセトラ
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昔話はなぜ面白いか(上)
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昔話はなぜ面白いか(下)
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(その他)
ブログから電子書籍までニッチ戦略の執筆術
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三泊四日の大腸ESD入院記
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2025年3月21日 (金)

水面下では動いてます――『石見の民話』二周目ロールバック作業中――石東編終了

現在、未来社『石見の民話』分析二周目のロールバック作業を行っております。ブログには反映させていません。現時点では水面下での作業となります。とりあえず石東編が終わりました。

二周目自体は去年の12月初旬には終わっていたのですが、疲れがたまっていたりなんやかんやあったり作業環境を整え直す必要があったりで再び手をつけたのは二月末になってでした。疲れは抜けてきたのか、それからはコンスタントに少しずつこなしています。

次が邑智編ですが、これが50話くらいあり、山場となります。那賀編以降は手順や内容が固まっていきましたので手間が減ると見込んでいます。

平行して三周目の下準備をしています。KH Corderというテキストマイニングのツールを使用して共起ネットワーク図を作成するところまで進めています。テキストマイニングは口コミサイトやSNSのポストなど膨大なボリュームでとても読み切れないといった場合に傾向を把握するため実施するのが本来的な使い方でしょう。私が行っている事例ですと、各話のあらすじが500~2000字ほどで、テキストマイニングにかけるまでもなく目視で済むような話ではあります。まあ、少量のボリュームでもしてはいけないということもないだろうということで、とりあえず図を暫定的に出力するところまで行っています。

分析にはコーディングルールを記した設定ファイルを記述する必要があるのですが(※これ自体はプレーンなテキストファイルでよい)、これはケースバイケースといった要領で各話毎に結果を確認しながら調整していく必要があります。なので、確定させる前に一旦寝るなどして頭をリセットさせた方が望ましいのです。で、記事の執筆に先行して下ごしらえだけやっている次第です。

思ったように出力されない場合、形態素解析した際に固有名詞が適切に文節されていないケースが多いようです。そこに気づいてからはだいぶはかどるようになりました。

三周目にとりかかれるのは早くても秋になってからでしょう。まだ、本当に記事を書けるか未知数だったりします。このシリーズはいつもそんな楽観的なスタンスでやってますが。。。

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2025年3月20日 (木)

リソースは限られているので

駅前の三桜酒造跡地に石見神楽の伝承施設と郷土資料館をという構想は市議会の反対で暗礁に乗り上げたとの報道が。郷土資料館については手狭で老朽化しているのと、市内に幾つかあるのを統合するという構想だったか。ヤフー記事のコメント欄を読むと、

・インフラが老朽化しているので、そちらを優先すべき
・箱もの行政批判
・神楽では観光客は誘致できない
・社中の人たちはガラが悪くて好きでない

といったものだった。インフラの老朽化は八潮の件のようにここ数年目立ってきた。表面化したということは既に危険な領域に入りつつあるということだ。箱もの行政への批判もある。浜田市を訪れる観光客、数字的には海水浴客が圧倒的に多い。神楽で動員できるのは数千人くらいだろう。社中の人たち云々に関しては僕は交流がないので実態を知らない。

……僕自身は、Uターン前にアリバイ程度にだけど、下北沢の小劇場演劇の世界に触れた。駅前劇場が収容人数200人ほどの小ホール、本多劇場が400人ほどの中ホールといった規模であった。それくらいが観劇には向いていると感じた。

演劇の常設劇場は首都圏でないと成立しないだろうけど、石央文化ホールのような大ホールだけでは……という気もする。ちなみに益田市のグラントワには大ホールの他、小ホールもあって、収容人数は400人を超えていたので実質的には中ホールも有していることになる。

広島市には劇団数が意外とあるそうだ。読んだ論文によると30くらいあり、アンケートに回答した団体数は10を超えた。高速道路で繋がっているから巡業してもらうこと自体は難しくないはずだ。

浜田市内の劇団の現在の活動状況は知らない。指導者の先生がお亡くなりになったとは聞いた。

島村抱月は旧那賀郡出身で旧制浜田中学を卒業しているし、抱月と並び称される小山内薫は森鴎外と親交があったとのことである。近代演劇の黎明期には石見人が意外と関与しているのだ。

学生も住んでいる町なので、彼らへ文化的な何かを提供することも必要だろう。アウトドアだと事欠かないけど、文化面では松江市とは比較にならないだろう。ライブパフォーマンスを実施しやすい施設があれば……とは漠然と夢想している。

一時、夜神楽公演を物流団地内の施設でという話があったのは記憶していて、建物は確認できたので、その内覗いてみようかとは考えている。

ちなみに、下北沢でメインとなる本多劇場は演劇専用の施設だったが、駅前劇場は雑居ビルのフロアを観劇用に改装したものと思われる。椅子はパイプ椅子だった。クッションは敷いていたが。

他、渋谷のミニシアターも記憶にある。シネコンではかからないけど面白そうなマイナーな映画を上演していた。これも専用の劇場ではなくパイプ椅子が並ぶフロアだった。カフェかレストランが併設されていて、それも経営の柱なのだろう。……ただ、周辺が某有名カルト教団の施設だったので警戒心を抱いたが。

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2025年3月15日 (土)

初めて石央文化ホールに行く――第46回 吹奏楽の集い

石央文化ホールで開催された「第46回 吹奏楽の集い」を鑑賞する。市内の中高大社会人とゲストとして江津市の石見智翠館高校が集ったもの。

・金城中学校:3名
 ・星にまつわる3つの小品~きらきら星変奏曲、星の世界、木星~
 ・千の風になって
・浜田東中学校:10名
 ・鬼姫-ある美しき幻影
 ・ケセラセラ
・第三中学校:10名
 ・ミッキーマウス・マーチ
 ・世界に一つだけの花
・旭中学校:12名
 ・ふるさと
 ・お散歩街道
 ・愛唄
・島根県立大学:20名
 ・Romanesque
 ・さくらのうた
 ・September
・三隅中学校:15名
 ・小さな祝典音楽
 ・正解
・第一中学校:18名
 ・インヴィクタ
 ・台所用品による変奏曲
・第二中学校:20名
 ・吹奏楽のための民話
 ・マリーゴールド
・浜田高等学校&浜田商業高等学校:23名+2名
 ・ジェネシス
 ・故郷の空 in Swing
・ハマディアン・ウインド・アンサンブル:31名
 ・さくらのうた
 ・YOASOBIメドレー
・石見智翠館高等学校:40名
 ・ホープタウンの休日
 ・CHISUIスペシャル2024
・フィナーレ 出演団体による合同演奏:約210名

石央文化ホールに入るのは初めて。というか、市内のホールに入ったのは数十年ぶり。ステージの下手には神楽の上演を想定してか、花道が設けられていた。花道から退場する生徒も多かった。ステージの奥行はかなりあり、オーケストラの演奏にも耐えうる設計なのかもしれない。

島根県浜田市・石央文化ホール
石央文化ホール・大ホール
石央文化ホール・大ホール・撮影機材

司会は浜田高校・放送部の男女二名が務めた。

吹奏楽に関しては、アニメとその原作小説を鑑賞した程度の知識しかない。コロナ禍前に近所の小学校で盆踊り大会が催されたとき、近隣の中学校の吹奏楽部のミニコンサートが開かれてそれを何度か見物したくらいである。

僕は現代なら運動音痴系の発達障害と診断される可能性が高そうだ。そういう人は楽器の演奏もダメダメらしい。という訳で吹奏楽部は無縁の存在だった訳だけど、音楽を聴くこと自体は嫌いではないのと、石央文化ホールに足を運ぶちょうどいい機会なので今回行ってみた次第(※引っ越し完了後、神楽のイベントも何回かあったりしたのだけど、疲弊していたり日程が合わなかったりした)。

三月中旬の開催なので三年生は既に卒業してしまっていて、一年生と二年生での編成となった。一部の学校では三年生が参加したとアナウンスしていた。

市街地にある中学校でも演者20名前後であった。春~夏シーズンにかけては増えるはずだが、吹奏楽部というと大所帯というイメージがあった。最盛期に比べたら生徒数は半減しているはずだから、小~中規模の編成になってしまうのはやむを得ない。

一校あたりの持ち時間は15分ほど。

今回気づかされたのは、音響に配慮した空間で演奏されると印象が全く異なるということ。これまではオープンエアか音響に配慮していない空間でしか聴いたことがなかった。音楽関係者がホールにおける音響設備の重要性を口を酸っぱくして繰り返していた理由がこの歳になってようやく理解できた。吹奏楽だったから気づけた訳だけど、比較して違いに気づくという当たり前のプロセスを今回も経ることとなった。

ただ、真価は発揮していないにしても、オープンエアで聴く吹奏楽の響きも吹奏楽らしいと思う。

比較という意味では、最小編成は金城中学の3名だった。アンサンブルに近いのかもしれないけれど、音響に配慮された空間なので不利は感じさせなかった。

30名を超えたくらいから音の厚みを感じるようになった。そういう意味では大編成の方が有利とは言えるけれど、数年前に小編成の学校が全国大会で好成績を収めたそうで、絶対とは言えないようだ。

最後は参加した全員による演奏でステージと花道に210名ほどの奏者が上がって演奏することになった。小編成の演奏から210名という例外的な大編成の演奏まで聴くことができた。

旭中学の部員数が案外多かったように思う。市街地からはかなり離れた地区なのだけど、公共施設関連の職員の子女がいるのだろうか、生徒数は多いのかもしれない。

東中と三隅中は沿岸部だけど市街地からは離れた立地。部員数はそこそこといったところだろうか。

浜田一中は一曲目で生徒の多くが退場したので「あれ?」と思ったが、二曲目は食器を使った演奏だった。ハレの舞台ではあるけれど、勝敗を競う性格のイベントではないので、こういった挑戦もできたのだろう。

県立大のサックスソロの人は上手いなと思った。大学生になっても続けている人がそろっている訳だから基本的には皆上手いのだろう。もちろん僕は何の審美眼もないのでどれくらいなのかは分からない。

智翠館は40名ほどの編成だった。中国大会も狙える、あるいは全国大会も視野に入ったレベル。あの楽器は何だったか、あれもサックスの一種だったか、ジャズで見たような記憶があるが、ソロの生徒は上手かった。合唱も上手かった。島根県では過去に出雲市の中学校が二校同時に全国大会で金賞を受賞するという信じられないような記録があるので県全体でのレベルは人口の割にむしろ高い方かもしれない。

なお、多くの学校はコンクール向けの楽曲を演奏した訳ではない。ポピュラーな曲も今回多く演奏されている。

ハマディアン・ウインド・アンサンブルは三十年ぶりで復活した市民団体とのこと。市外から通っている人もいるそうだ。中学生から入団可能だそうで、詰襟の学生服やセーラー服を着た奏者もいた。普段は毎週水曜日に三階小学校の音楽室で練習しているとのこと。練習時間は限られるが、大人になっても好きで続けている訳だから、きっちりと仕上げてきていた。

浜田高校と浜田商業は合同演奏となった。商業の部員数が少ない理由は分からない。浜高はマーチングもやっているそうだ。

石央文化ホール・終演後の大ホール

客席は三階席は見えなかったが、一階から二階までは8~9割がたは埋まっていた。多くは友達や家族といった関係者だろう、男女年齢の層別は判別できなかった。横浜の都筑区民ホールで催されたジャズコンサートだとほとんどが老人層だったので(※理由は分からない)、それに比べれば健全な構成比だろう。

余談。

女子の容姿に時代の変遷を感じた。昭和の時代は女子も髪の長さは肩にかかるくらいまでという校則があって、皆ショートカットかよくてセミロングくらいだった。後ろでまとめているものの、中学生でもロングの子が結構いたので、そういう校則は撤廃されたらしい。

学校によってはブレザーとスラックスというステージ用の衣装でコーディネイトしている団体もあった。

休憩時間には盲導犬の紹介が行われた。センター南駅で盲導犬の訓練をしている姿を何度か目撃したことならある。レトリバーだろう、大人しい犬種。とはいえ大型犬なので怖いことは怖いが。

最後は主催の浜田亀山ライオンズクラブからの挨拶で締めくくられた。今回の演奏は5月3日(土)17時から石見ケーブルビジョンで放送されるそうだ。

会場を出てホールの周囲をぐるっと回ってみた。物資の搬入口は思いの外狭かった。中型トラックが一台入るのがやっとくらいか。大勢の生徒と楽器が出入りする訳だけど、案外そんなものかと思った。裏通りは割と幅広くてスクールバスはそこに停まって送迎しているらしかった。

家に帰るとドッと疲れが出た。駅前までは歩いて20分ほどの距離で大したことないのだけど、未だ完全には疲労が抜けていないようだ。

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2025年3月14日 (金)

とはいえ高速バス代が結構かかるが

広島駅の新ビルにMOVIX広島駅がオープンするとのこと。ここなら駅から移動の手間をかけずに映画を見に行くことができる。とはいえ、高速バス代で往復6200円かかるが。

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2025年3月 9日 (日)

真冬は避けるべし

一月から二月にかけての真冬のシーズン、寒曳山から先、大朝から千代田といった中国道沿いの地区は一度積雪するとすぐには溶けず積もったままと知る。最低気温は沿岸部と比べてかなり低いようだ。まあ、スキー場があるくらいだし。スタッドレスタイヤは必須でチェーン規制も場合によってはあるようなので、そういうときは行かないのがベストだが。

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2025年3月 4日 (火)

鳥取県立図書館にドラマ誌を寄贈――大山山麓を舞台にしたドラマ「灯の橋」(水木洋子/作)の脚本収録号

鳥取県立図書館に月刊ドラマ2007年2月号(映人社)を寄贈しました。既にOPACに登録されています。確認したところ、郷土資料に分類されていました。

寄贈した理由ですが、この号には水木洋子「灯の橋」という大山山麓を舞台にしたドラマの脚本が収録されているからです。

「灯(ともしび)の橋」は単発ドラマ枠だった時代の東芝日曜劇場で放送されたもので、山陰放送も制作協力としてクレジットされています。芸術祭大賞受賞作品ですが、読み物としても優れています。

ストーリーは大山山麓に移住してきた眼科の女医夫婦が一家殺人事件の生き残りの少年を書生として迎え入れる……といった形で展開していきます。私には判別できないのですが、一部の登場人物のセリフは雲伯方言で書かれているものと思われます。

寄贈したこの号ですが、実は瑕疵のある物です。購入したきっかけが、とあるアニメ脚本コンクールの存在を知ったからでして、その応募券が必要だったので当該の号を購入、応募要項が記されたページの一部を切り取って……という経緯です。見返したら、要項に赤線を引いたりしていました。また、何度も読み返しましたので、表紙がよれてしまいました。これがドラマ誌を購読するきっかけともなったのですが、そんな訳で傷んだものしか手元になかった次第です。事前に相談したのですが、受け入れる旨返信をもらったときはホッとしました。

なお、切り取ったページは表裏とも広告のページで収録されたコンテンツには影響ありません。また、表紙以外は比較的きれいな状態です。

……という訳で鳥取県在住で脚本を書いてみたい/読んでみたい方は一度読んでみたらいいのではないでしょうか。ちなみに「水木洋子」では検索でヒットしないようです。出版者の欄で「映人社」で検索すればヒットします。

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2025年2月24日 (月)

コノテーションがキーとなる分析概念か――ロラン・バルト『S/Z バルザック「サラジーヌ」の構造分析』

ロラン・バルト『S/Z バルザック「サラジーヌ」の構造分析』(沢崎浩平/訳)を読む。

本書はバルト自身が物語の構造分析を行ったものであり、バルザックの中編小説「サラジーヌ」の分析に充てられている。巻末に「サラジーヌ」が収録されている。ネタバレ要素を含むので、先にこちらから読んだ方がよいだろう。

僕自身は初読では内容がさっぱり理解できなかったが、後で『S/Z』本文を読んで、一文一文詳細な解説が施されているので「ああ、こういう話なのか」と概略は理解でき、本文を読み終えた後で再読した。

芸術の神に愛された若者であるサラジーヌが旅行先のイタリアでラ・ザンビネッラに逢いその虜となってしまう……といった内容である。

構造分析と標記されていて、下記の五大コードで項目分けされているが、大部分は修辞学の技法(換喩、提喩など)で分析されているように思える。特にコノテーションが重要なキーワードだろうか。ちなみに、下記の項目を押さえておけば理解がスムーズとなると思われる。

・サンタグム(連辞)ex. 「サクラ・ガ・サイタ」
・パラディグム(範列)ex. サクラ/バラ/チューリップ

・デノテーション(表示的意味作用、外示):「サクラ」←桜の花という対象の概念(内容)を示す
・コノテーション(伴示的意味作用、共示):「サクラ」→日本人にとって「大和心」「はかなさ」などを示す

五大コード:
・HER:解釈学的コード
・SEM:記号内容あるいは意味素といった諸単位の注記
・SYM:象徴の場の単位
・ACT:そのシークエンスを構成する諸項
・REF:参照のコード

先に記事を書いたトドロフとバルトとは師弟関係にあり、『小説の記号学』と本書は近い関係にあるように思われる。いずれも西洋の分厚い修辞学の蓄積があった上で展開される分析と見える。

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2025年2月20日 (木)

広島の文化施設をフォローする

広島市のアステールプラザと広島文化学園HBGホールのSNSのアカウントをフォローする。広島駅から市電で市役所前駅で下車、徒歩600mほど。二か所とも割と近い位置に立地しているようだ。広島市なら高速バスで二時間半ほどだし、東横インも利用実績はあるので予約のハードルは低い。……という訳で演劇やらコンサートやらで利用できないかと考えたもの。

首都圏は高速バスで二時間半、新幹線で三時間半かかるので、移動だけで疲弊してしまう。交通費も高額になってしまうし。とはいえ、下北沢とか銀座とか、本当にアリバイ的に行っただけだよなあと痛感する。

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2025年2月19日 (水)

2025年の江戸里神楽を観る会の予定

2025年の「江戸里神楽を観る会」は令和7年3月16日(日)に品川区の六行会ホールで開催されるとのこと。午後1時開演(正午開場)。入場無料。全席自由席。

・神剣幽助
・品川神社・幸替の舞
・山海幸易・海神宮の場

が上演される予定。幸替の舞と山海幸易は海幸山幸のお話。神剣幽助は能由来の演目。

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2025年2月17日 (月)

下北沢を再訪――劇団1980「人ハ落目ノココロザシ」

下北沢の駅前劇場で、劇団1980の「人ハ落目ノココロザシ」を見る。藤田傳/作、磯村純/演出。一幕もので上演時間は90分ほど。この劇団の代表作の一つらしい。舞台は身の上相談所。カウンセラーの許に様々な事情を抱えたクライアントたちがやって来て……という内容。登場人物は全部で14人か。以下、ネタバレ含む。一部出入りするクライアントはいるが、ほとんどのクライアントが狭い舞台に居続ける。それぞれの登場人物にちゃんと見せ場がある。どうやって収拾をつけるのかと思っていたら、クライアント同士の利害が一致しはじめて続々と退場していく展開となる。なるほどと感心する。プロが書いた作品だと思う。最後の展開ははっきりとは記憶していない。まあ、みんなどことなくインテリっぽさがあるなとは思った。今の視点だと、一見カルト宗教の教祖っぽい女性の存在感が高いだろうか。彼女は実際には決断できない人間に「それがあなたの選択です」と背中を押すことしかしない。売るモノはないが、それが彼女の商売なのだ。今の時代、SNSや広告、通販サイトのレコメンドなんかが氾濫して、本当に自分の意思で物事を決めているか定かでなく、ある意味可視化されるようになった存在かもしれない。今日が千秋楽で上演終了後に最初のクライアントの老人役の人が挨拶した。希望する人は関係者と歓談できたらしい。会場では演劇関係者らしき観客の会話が聞こえた。

下北沢・駅前劇場
下北沢・駅前劇場
下北沢・駅前劇場が入居したビル

着いたのは12時半頃。駅前劇場が入居しているビルの二階のガストで昼食をとる。90分制とのこと。猫の顔をしたロボットが配膳してくれる。13時20分過ぎに三階に上がると既に受付は開いていた。開演前にトイレに二度行く。席は上手というか入り口近くの席だったのでホッとする。下手側の席だと奥まっていていざというときに通り抜けが厳しいので。

駅前劇場は200人ほどのキャパの小劇場。雑居ビルの一角を演劇用に改装したものと思われる。椅子はパイプ椅子。クッションは敷いている。奥の方の席でも演者の顔がはっきり見えるのは小劇場ならではかもしれない。

下北沢駅前

……なぜ下北沢にいたのかは秘密。実にしょうもないことがきっかけである。

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