AmazonのKindleストアで電子書籍をセルフ出版してます

AmazonのKindleストアで下記の電子書籍をセルフ出版しています。

(石見の文芸シリーズ)
石見の姫神伝説:乙子狭姫、胸鉏比売、天豊足柄姫命、櫛代賀姫命など
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BM11H6G/
石見の伝説:伝説の地を巡る
https://www.amazon.co.jp/dp/B09RJZVPQF/
神楽と文芸(総論): 石見神楽、芸北神楽、神代神楽、太々神楽など
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MRFXFWS/
神楽と文芸(各論):神楽の重要演目・人気演目
https://www.amazon.co.jp/dp/B09PH6L1RG/
神楽と文芸(各論2):鬼退治
https://www.amazon.co.jp/dp/B09TK1GZ4R/
神楽と文芸(各論3):神話・歴史・エトセトラ
https://www.amazon.co.jp/dp/B09WW1R6N6/
昔話はなぜ面白いか(上)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BX5JWSG5
昔話はなぜ面白いか(下)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BX5KC15V
(その他)
ブログから電子書籍までニッチ戦略の執筆術
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三泊四日の大腸ESD入院記
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2025年5月15日 (木)

未来社『石見の民話』二周目ロールバック作業中――邑智編終了

未来社『石見の民話』分析二周目のロールバック作業、邑智編まで終わる。74/163といった進捗状況。ようやく半分まで来た。残り、那賀編でひと月、石西編で二か月といったところ。ノートラブルで進行しても八月末くらいまでかかる見通し。

石東編では行為項分析がやり直しに近いケースもあったのだけど、邑智編では少々の手直しで済むケースがほとんどだった。その点ではだいぶ楽にはなった。

三周目の下準備もKH Corderのコーディングルールについてはコツがつかめてきて、それっぽい図を出力するところまでは持ち込めるようにはなった。図を分析にどう活かすかは現時点ではノーアイデアだけど、最悪、コーディングルールの事例集という形でもいいのではないかと考えている。

KH Corderを使いこなすには先ずコーディングルールの要点を掴むことが肝要となるが、僕自身、短い話を大量にこなすことで何となく分かってきた側面がある。一度分かってしまえば後はそれらを一つのノウハウとして公開してしまえばいい。

これまで確認した分では、分析に用いたテキストのボリュームが小さいためか、Jaccard係数が高く出る傾向にあるようだが、分析自体は正常に処理されていると考えられる。

民俗学だと統計的に有意なボリュームのデータを取ることが困難と思われるけれど、分析の対象をテキストにまで拡大すれば、これまでに膨大な量の蓄積があるはず。また、アンケートの自由記述欄の分析にも活用できる。ここで試行錯誤した結果を引き継いでもらえれば……というところ。

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未来社の民話シリーズ、電子書籍化されていた

未来社の民話シリーズ、電子書籍化されていたことに気づく。固定レイアウトなので、大きめでFHDのタブレットでないと読みづらいと想像されるが。一部の本しか読んでいないけれど、文字コード的には問題はなさそうだから、リフロー型にして欲しいところではある。全部で何冊あるのか把握していないけれど、結構な冊数があるので紙の本だと収集が難しい面があったが、電子書籍なら……とは感じた。

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2025年5月14日 (水)

引っ越しから半年経過

引っ越しから半年が経過した。住所変更に伴う諸手続きは年度末までに済ませた。去年は引っ越しのごたごたで健康診断が受けられなかった。先日、胃の内視鏡検査は受けて大きな問題はなかった。後は特定検診で肺がんと前立腺がんの検査が残っているが、これは浜田市のスケジュールだと六月以降になりそうだ。肺に問題がなければ大腸は年末以降の予定としている。ということでやるべきことは粛々と進めている感じ。

体調に関しては「疲弊感」から「だるい」くらいまでには戻ってきた。血液検査の数値は特に問題ないのだけど、疲れやすくなっている。車でちょこちょこ出かけるので運動不足は否めない。

問題は自家用車。今乗っているのは3ドアハッチバックなので家族を乗せる際に不都合が発生している。年間1000㎞も走らないはずで中古車で十分なのだけど、中古はめぐり合わせというか選別の難しさがある。

特急や高速バスが停まる駅から歩いて20分ほどなので、田舎といっても本当のド田舎ではない。今はネットで大抵のことができるしそこまで不便は感じていないけど、観劇だけはどうにもならないとは感じる。これは首都圏が圧倒的に有利。

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2025年5月12日 (月)

千畳苑に行く 2025.05

家族を連れて国府の千畳苑に行く。僕は行くのははじめて。大浴場は四階にあり、国府海岸が見渡せた。休憩室的なスペースからは下府町や国分町の街並みが見下ろせた。赤瓦の街並みを見るとホッとする。入浴後、昼食をとる。僕はバトウ飯定食にする。割と最近開発されたメニューだったはず。バトウなのでボリュームの割にそこまで高価ではない。三日連続の家族サービス。距離的には全然大したことないのだけど疲れた。

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2025年5月11日 (日)

映画の上映会に行く 2025.05

午前中、家族と石央文化ホールに行き、映画「侍タイムスリッパ―」を見る。タイムスリップ×メタフィクション的な構成の作品だった。脚本がよく練られていて、単館上映から日本アカデミー賞まで一気に昇りつめたのも理解できる。

劇中でフィーチャーフォンが使われていて、まだテレビで時代劇が放送されていた少し前頃の舞台設定らしい。……助監督から監督に昇格するには分厚い壁があるらしく、何かの映画のDVDの特典映像で老年の助監督が自分より若い監督をアシストする様子が映されていたのを見たことがある。

スクリーンの映像がシネコンのよりも鮮明だったように感じた。プロジェクターとかは十年単位での更新となるそうで、更新が遅れ気味のシネコンだったのかもしれないが。

上映終了後、特別企画として橋元屋幸守さんによる上方落語が上演された。奈良からIターンして普段は林業に従事しているとのこと。最近、自分の事務所を立ち上げたらしい。泥棒にちなんだ演目だった。

その後、ホテル松尾のレストランで昼食をとる。7階で眺めがよかった。僕が注文したのは海鮮うずめ飯。旧那賀郡には津和野藩領だった土地もあって、それに由来するらしい。うずめ飯と海鮮丼をかけ合わせた新作メニュー。途中まで食べ進んだら出汁をかけて食す。

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2025年5月 8日 (木)

やりたいのは神楽なのか芝居なのか――スーパー神楽

出雲市佐田町にスサノオホールという施設があることを知る。須佐神社の近くだから出雲市といってもかなり奥の方だけど、500人以上収容できる規模のホールだ。ここで芸北神楽や石見神楽の団体が公演するという情報がSNSで流れてきた。市街地ではないとはいえ、出雲市内まで進出することになる。呼んだのは出雲の人たち自身だろうけれど。

出雲神楽は石見神楽ほどフットワークが軽くなく、観光神楽にもようやく重い腰を上げたといった印象なので、どうなのだろう。

「スーパー神楽」と銘打っているので「これは神楽そのものではありません。ステージ用の演出に特化した演目です」と断りを入れてはいる。

出雲神楽界隈の人たちも来場するかもしれないが「自分たちとは別ものだ」といった感想に落ち着くのではないか。

演目を確認すると、ほとんどが説話ベースの新作のようだ。「大蛇」はなかった。これも難しいところで、神仏習合時代には現在とは全く異なる演目が上演されていた記録もあるし(※死体に巻く布の長さが足りないから成仏できないという話もあるけれど、一方で安珍清姫もあったりする)、一概にダメとも言い切れない。とはいえ、原則と例外があるとしたら、例外の方が肥大化していっている傾向にはある。

神楽の体裁をとりつつも芝居に傾倒していっているように見える。中身は徐々に信心とは無縁のものとなっているように感じられる。銀座で歌舞伎を鑑賞した際、スーパー神楽を「歌舞伎化した」とした評を思い出して言い得て妙だと思った。

芝居だからダメということもないのだけど。芝居は芝居で楽しい。神楽が神楽能と化して数百年経過している。神楽と芝居は二項対立ではなくグラデーションのような感じ。

たとえば首都圏の神楽師たちは面芝居という芸能もやっていたそうだ。演目のタイトルをみると農村歌舞伎的な内容のようだ。今はやらなくなったようで、どうして廃れたのかは知らない。ただ、首都圏の神楽師たちは神楽と面芝居は別枠として区別してはいたのである。

たとえば「魚屋宗五郎」といった演目も上演されていたそうだ。たまたま実見できたのだけど、酒癖の悪い宗五郎がとある事情で飲み始めたら止まらなくなる様がとても面白かった。

備後神楽にも歌舞伎的な演目があるようだ。ただ、資料集の解説にプロ化した結果、却って廃れてしまったと記述されていた。正確なことは分からないが、長大な五郎王子譚を演じる神楽師と被っていたのかもしれない。原因は分からないが、五郎王子のプロ化した神楽は文化財保護行政が端緒についた頃には衰退してしまったらしい。補助金が支給されていればまた違ったのかもしれない。

いずれ「自分たちがやりたいのは神楽なのか、それとも芝居なのか」といった問いに直面するようになるのではないかという気がする。

未検証だけど、地域的にお芝居に対する根強いニーズがあって、それを無意識的に反映した結果なのかもしれない。直面に化粧するところなど、大衆演劇の影響が濃厚だ。それで神楽研究者や他地域の神楽通との齟齬をきたす要因となってしまっているのかもしれない。

芸北は土着的/土俗的な信仰を排してきた土地柄だそうで(それを言うと石見地方でも荒神信仰は見られないように思うが)、そういったことも土着的なものへの関心の薄さを感じさせる背景にあるのかもしれない。

佐藤両々『カグラ舞う!』という漫画を読むと、舞台は北広島町らしいが、主人公(ヒロイン)の住まいの周辺は親戚ばかりというセリフが出てくる。開拓者の子孫がそのまま住み着いた古い土地柄ということがそれとなく示唆されているのだけど、そこら辺は合理的というか保守的ではないのかもしれない。

「出雲/石見」「神話/説話」という線引きをひょいと飛び越えて自由自在に活動している。中国道沿いはそこら辺が曖昧な印象があるけれど、僕は「ここから先はやらない」という線引きはある程度尊重した方がいいと思っている。それはそれで一つの見識ではあるし、何も言われないというのは必ずしも肯定を意味しているとは限らないからだ。

首都圏は人が流入し続けている地域だし、芸事も数多あって家元制の場合は芸に対する考え方も確立されているだろう。そこら辺の違いもあるのかもしれない。

……一応弁護もしておくと、江津市の大都神楽団、僕は浅利の常設劇場にはまだ行けてないけれどDVDなら見たことはある。「天蓋」も収録されていた。天蓋が幾つかのパーツに分割されていて、それを紐で上下させることで神を招く様を表現する演目である。そういった基本的な演目を押さえた上で新しいことに取り組もうとしている団体もある。

あと、照明によって衣装のきらびやかさが惹き立つこともあるので、ステージでの上演を否定するつもりもない。

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2025年5月 7日 (水)

半地下の円形劇場

もうピークは過ぎたようだけど、「ウィキッド ふたりの魔女」という映画が公開中である。おそらく「オズの魔法使い」を元にした作品で、西だか東だか忘れたが、魔女がなぜ魔女となったか……みたいな話だったように記憶している。

だいぶ前になるが、大阪のUSJに行った際に観劇したのである。その劇場は地面を掘って円形劇場風の空間を作って屋根を設けて雨風はしのげる造りだった。見たのは夏だったか、密封はしていなかったので冬場は寒風が吹きこんで来るはずで、どう運営しているのかは分からない。

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2025年5月 2日 (金)

中ホールでのコンサートが予約段階で満席――痛しかゆしといったところか

つづきジャズ協会から時折メールが送られてくる。協会主催のコンサートに何度か行ってアンケートに回答して会員として登録されたから。で、ここのところ、コンサートが予約段階で満席になってしまっているそうだ。会場は横浜市営地下鉄・センター北駅近くのボッシュホール。300人ほどの定員らしい。

2024年春、センター北駅近くに世界的な自動車部品メーカーであるボッシュの日本法人の本部が建てられホールも併設されて……という流れ。それまではセンター南駅の都筑区民ホールでの開催が多かった。

300人だから小さめの中ホールといった規模だろうか。大ホールばかりでもよろしくないだろうし、これくらいの規模の方が臨場感があって良い面もある。痛しかゆしといったところだろうか。

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2025年4月30日 (水)

波とは無縁なのだろうか――小島寛之『文系のための数学教室』

小島寛之『文系のための数学教室』を読む。講談社現代新書のシリーズなのだが、数式を表記するためか、固定レイアウトとなっている。Fire HD10で読んだが、これなら紙の本の方が軽いなとは感じた。これは数式に対応した新たな電子書籍の仕様を策定してもらう他ないが。

文系の数学なのでか三角関数は出てこない。三角関数とはつまり波であるが、それ故に中学数学に毛が生えた程度の記述で済んでいて分かりやすさにつながっているのかもしれない。

冒頭の40ページほどで積分が紹介される。難解な数式はこういう風に読むのかと分かったような気分にはなった。積分から微分に至る過程はよく分かっておらず、再読が必要かもしれない。

論理には「セマンティックス/シンタックス」といった違いがあるとのこと。形式論理はときに日常的な感覚と齟齬をきたすが、そこから推論規則の考察へと論を進めている。

他、距離の新たな概念、民主主義(完全な投票制度はあり得るのか?)、神の存在証明から「私」の存在へ、子供の持つ先天的な数学力といった題材を取り上げつつ論は進んでいく。

著者の小島氏の場合は東大の数学科に進んで、そこで周囲が天才だらけという状況となって挫折感を抱いたそうだ。後に経済学に転身することによって数式という言語との接し方が変わり克服されたとのこと。

僕は高校数学で挫折した口である。なんというか基礎問は頑張れば式の展開くらいはできるかもしれないが、模試で応用問題が出題されて、出題意図がさっぱり把握できなかった記憶が残っている。今の大学入試共通試験だと歯が立たないだろう。で、数学ができないと途端に選択肢が狭まってしまう。消去法で進路を選択する他なかった。で、選択した先でミスマッチを起こしてしまいドツボにはまってしまった次第。そこから長く迷走を続けた。

……自分の強みは理数系にはなかったということなのだろうけど、もう少しできていれば出来ることの幅が広がったのになあ……と遠い眼差しとなる。

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2025年4月28日 (月)

浜田市からだと国道186号線で行った方が分かりやすいか――湯来ロッジ

湯来ロッジの所在地を調べる。広島市佐伯区とあるが、市街地からは外れていて、国道186号線で行った方が分かりやすそうだ。車のナビ画面が劣化して見づらくなってしまっている。広島市街地まで出ると土地勘がなくてハードルが高いけど、ここら辺だと地図があれば何とかなるだろう。安芸十二神祇の神楽の公演もあるようで、押さえておきたい施設である。

……車もいい加減代替えしなければいけないのだけど、ちょうどいいのがない。スズキ・ソリオとかダイハツ・トールみたいなのが人も荷物も詰めて5ナンバーに収まって丁度いいなと思うのだけど、僕が乗っているメーカーだと軽ハイトワゴンになってしまう。さすがに660ccはなぁ……。ボディもミニマムだし……と最適解がない状態。車は車検とか修理とかで販売店に定期的に入庫させなければならないし、不満がある訳でもないのに取引先をころころ乗り換えるのも得策ではないという主義。

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